BiTTAR

現代アート通販サイト(ビッター)

  • お気に入り
  • カート

コロナ禍で変容した暮らしとアート

images01.jpg

 

私たちは「よりよく生きる」という自由を手に入れた

 

2020年の春以来、一変してしまった私たちのくらし。マスクの着用が当たり前となった不自由な世界は、今もなお終わりが見えません。気軽に外出ができず、人とも会えないというストレスフルな現実に、気持ちは疲弊しがちです。

 

しかしそんな中でも、世の中の見方をポジティブに変えることができるのが、私たち人間の強さでありたくましさです。

振り返ってみてください。さまざまな困難な状況を乗り越え、多くの職場で働き方改革が進みました。リモートワークが推奨され、会わずともオンラインでコミュニケーションがとれる時代となりました。また、家で過ごす時間が増えたことで、家族で過ごす時間、好きなことにかけられる時間やお金が増えました。つらいことばかりの時代だと思う必要はないのです。

 

私たちが不自由な日々と引き換えに得たものは、働き方やくらし方を見直し、改善するチャンスです。「よりよく生きる」という自由を手に入れ、こころ豊かな、本当の意味で“質の高いくらし”を実現するのための、成熟期に入ったと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

断捨離ときどきzoom のちアート

 

「よりよく生きる」ことを知った私たちのくらしと、アートとの距離はどう変わったでしょう?

コロナ禍でおうち時間が増え、ブームになったのは断捨離でした。家を整えるということは「くらしを見つめ直す」ことに直結します。人は、持ちものを吟味して捨てるという行為をしながら、本当に必要なものはなにかを見極めています。部屋が整頓されて広くなれば、居心地もよくなります。そうすると身の回りに置くものへのこだわりが生まれます。「好きなものだけに囲まれてくらしたい」という思いが、これまで意識していなかったアート購入へと向かっても不思議ではありません。

また、在宅ワークでのオンライン会議などが増えたことも、アートが欲しくなる要因のひとつになりました。プライベートな環境が映り込むオンライン会議で、背景に苦慮した人も多いのではないでしょうか? さまざまなヴァーチャル背景が登場したものの、やはり不自然さは否めません。オフィシャルの場でも見苦しくなく、自然で、できればちょっとセンスのいい背景に、アートはうってつけな存在なのです。

さらに、これまで外食や旅行などのレジャーに使っていたお金を、アートの購入に当てやすくなったとも考えられます。外出自粛が続いたことが、間接的にアート需要を伸ばすことを後押ししたと言えます。

 

画像2.jpeg

 

 

 

 

身近な場所で、気軽にアートを手に入れる

 

では、部屋にアートを飾ろう! と思った人たちは、どこで作品を購入しているのでしょう? コロナ禍のアート市場で話題となったのが百貨店でした。従来の主要市場だったギャラリーや画廊ではなく、百貨店でアートを買う人が急増。全国の百貨店がこぞってアートコーナーを拡大したことはニュースでも取り上げられました。また同時に、インターネットサイトでの購入も拡大傾向にあります。

百貨店やネットでアートを買うことの共通点は、なんといってもその気軽さ。初心者でも抵抗なく入れて、選べることが好まれているということでしょう。アート市場の調査※によると、ここ数年の世代別アート購入率を見ると、30〜40代の男性が最も高く、次いで20代男性となります。また、ポスターやポストカード、グッズといった美術関連品では30代〜50代女性の購入率が高いという結果も出ています。これは、従来のコレクターや愛好家とは違う層、ワークライフバランスやコロナ禍でよりよいくらしを重視しはじめた若い世代に、アートが浸透し始めている証拠です。

 

彼らのニーズの多くを占めるのが現代アート。百貨店やネット通販サイトでも、現代アートが多く揃えられる傾向があります。オリンピックでスケートボードなどのストリートカルチャー系のスポーツが台頭してきたのと同じように、現代アート界でもストリート系作品の人気が高まっているのも特徴です。

カジュアルに作品を楽しみたい新しいアート世代にとって、購入することも、そして作品自体も身近で気軽であることが求められているのかもしれません。

 

※出所)「日本のアート産業に関する市場レポート2020」/一般社団法人アート東京、一般社団法人芸術と創造

 

記事公開:2021年10月15日

SCROLL