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お目当てのアーティストの個人美術館で作品と世界観にどっぷり浸る

画像1_赤かぼちゃ 出典:CINRA / https://www.cinra.net/article/report-201709-kusamayayoi

 

 

涼しい美術館で、好きなアートにとことん没入する!

夏のお出かけシーズン到来。とはいえ、これほどまでに暑いと、外出するにも勇気が必要です。そんな時におすすめなのが美術館。快適な空間でゆっくり過ごせて、アート鑑賞もできるのだから一石二鳥です。

数ある美術館の中から今回紹介するのは、1人の作家に限定した作品を展示する個人美術館です。
個人美術館の魅力といえば、巡回展などではあまりお目にかかることのないレアな作品が見られたり、展示構成や空間すべてを使って作家の世界観が味わえるところ。通常の展覧会以上に作家の魅力やパーソナリティを直に体感することができます。

以下で紹介する美術館は、世界的にも著名な作家の個人美術館です。アート好きならおさえておきたい場所でもあります。個人美術館で作家の世界に没入するアート旅、出かけてみませんか?

 

 

■草間彌生美術館(東京都新宿区)

 

出典:mammemo / http://www.mammemo.net/article/460235443.html


日本を代表する前衛芸術家・草間彌生の美術館。幼少期からの幻視や幻聴体験から湧き上がるビジョンを書き留めたという独特な作品は圧倒的人気と存在感を誇っています。

 

出典:ぐるたび / https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_2524/


美術館に到着すると、エントランスから水玉模様が! 入館前からボルテージが上がります。エネルギー溢れるドローイングやかぼちゃのミラールームなど、初期から現在に至るまでの創作表現をフロアごとに存分に楽しめます。会期ごとにテーマがあり、行くたびに新たな作品との出会いがあるのも魅力。予約・定員制のため混み合うこともなく、自分のペースで鑑賞できるのもうれしいポイントです。
展示室はもちろん、エレベーターやトイレに至るまで、館内は徹底的に草間ワールド一色
ミュージアムショップにはオリジナルグッズもあるのでお見逃しなく。

草間彌生美術館は、外苑東通り沿いに建つ白亜のビル。近くには夏目漱石の住居の一部を再現した「漱石山房記念館」も。神楽坂まで少し足を伸ばして、路地裏や細道歩きを楽しむのもおすすめです。

 

草間彌生美術館
東京都新宿区弁天町107
公式ホームページ:https://yayoikusamamuseum.jp/
※入場は日時指定の完全予約・定員制(各回90分)


 

 

■岡本太郎記念館(東京都港区)

 

出典:三菱地所の住まいリレー / https://town.mec-h.com/mh-omotesando/56


独創的でダイナミックな作風、「芸術は爆発だ!」の名言でもお馴染みの現代芸術家・岡本太郎。84歳で亡くなるまで創作の場として使われていたアトリエ兼住居が「岡本太郎記念館」として公開されています。

 

出典:osotoiko / https://osotoiko.com/feature/outdoorspotreport-84


一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのがカオスな庭の風景。植物が生い茂る中に置かれた無数の彫刻作品の存在感に圧倒されます。
館内に入ると《手の椅子》や、閉館した「こどもの城」前にあった《こどもの樹》、岡本太郎のマネキンなどが展示される応接室が。その奥には実際に使われていたアトリエが当時のまま公開されています。びっしりと並ぶ作品は、岡本太郎の湧き上がる情熱を今なお感じさせてくれます。また、2階では数ヶ月ごとにテーマを変えて企画展示が行われています。
帰りは、種類も豊富なTAROグッズをお土産に。庭を眺められるカフェもおすすめです。

場所は骨董通りを少し入ったところ。近くには根津美術館があるほか、地下鉄表参道駅近くにある複合文化施設「スパイラル」のイベントもチェックしておきたいところ。

 

岡本太郎記念館
東京都港区南青山6-1-19
公式ホームページ:https://taro-okamoto.or.jp/


 

 

■中村キース・へリング美術館(山梨県北杜市)

 

キース・ヘリング《無題》1984年
出典:アートアジェンダ / https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/7517


1980年代にニューヨークを拠点に活躍したキース・ヘリングの作品を紹介する世界で唯一の美術館として2007年に開館。コレクターであり館長の中村和男氏が集めた約300点作品のほか、記録写真や映像、生前に制作されたグッズなど500点以上の資料を収蔵されています。
壁から床までアートで埋め尽くされた空間は、ファンなら一度は足を運んでみたい聖地です。

2023年5月7日(日)まで開催されている「中村キース・ヘリング美術館開館15周年記念展 混沌と希望」では、初公開となる《無題》を中心に、コレクションの核となる約150点の作品が展示されます。
ヒップホップの黎明期のニューヨークで、白人至上主義のアート界、マイノリティが集うアンダーグラウンドのカルチャー、エイズとの戦いなど、社会の混沌の中で生きたキース・ヘリング。その明るくポップな作品の裏には、社会への思いや希望が描かれていると言われています。

 

出典:出典:中村キース・ヘリング美術館 インスタグラムより / https://www.instagram.com/nakamurakeithharingcollection/


また、自然に囲まれた八ヶ岳の麓、小淵沢の森の中に建つこの美術館は、建築家・北川原 温氏によって設計され、2008年度の「JIA(日本建築家協会)日本建築大賞」を受賞。標高1,000mの避暑地に建つ躍動的な建築が、作品のエネルギーをさらにパワーアップさせています。

周辺には「星野リゾートリゾナーレ八ヶ岳」や「八ヶ岳リゾートアウトレット」などもあるリゾート地。観光やグルメも楽しめます

 

中村キース・へリング美術館
山梨県北杜市小淵沢町10249-7
公式ホームページ:https://nakamurakeithharingcollection.com/


 

 

■N’s YARD(栃木県那須塩原市)

 

出典:ちゅんだかブログ / https://cyundaka.com/nsyard20210926/


奈良美智のアトリエのような個人美術館。「作品をより身近に感じられる場所を」という奈良自身の思いから、自ら構成を考え、5つの展示室に絵画やドローイング、立体作品が展示されています。
自身の作品の他にもコレクションする作家のアートや大切に集めたレコードのジャケットなども展示されおり、プライベートな部分に触れるように、その世界観を味わうことができます。

 

出典:ちゅんだかブログ / https://cyundaka.com/nsyard20210926/


また、四季折々の自然を楽しめる庭を歩きながら、そこにしっくりと馴染む作品を眺めたり、館内の「コナラカフェ」で、奈良自らが絵付けした茶碗で一服したりと、ゆったりと、やさしい気持ちで過ごせる場所です。
展示の入れ替えは年1回、冬季休館中にありますが、時には完成直後の新作が限定的に展示されることもあるそう。その場に出くわせたらラッキーですね。

N’s YARDに隣接する道の駅「明治の森・黒磯」には、国指定重要文化財の洋館「旧青木家那須別邸」があります。美しい洋館の前には、四季折々の花々が彩る「ハンナガーデン」が。夏はひまわり、秋はコスモスなどが楽しめます。
また、車で20分ほどの那須高原にある「藤城清治美術館」もおすすめ。日本を代表する影絵作家の作品と、美しい庭園やチャペルも見どころです。

 

N’s YARD
栃木県那須塩原市青木28-3
公式ホームページ:https://www.nsyard.com/


 

 

 

記事公開:2022年7月15日

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